"良い夫"や"良い妻"という呪縛を解いてみる
新生児育児が続いています。赤ちゃんのお世話や育児の悩みで1日があっという間に終わっていきます。ひたすら繰り返しの日々。でもこんなに小さいのに一丁前に人間している我が子、面白いですね。
さて。
ちょっと前の話になるのですが、日経DUAL掲載の中田敦彦さんの記事「方針変更!良い夫やめました」が賛否両論を呼びました。特に世の女性方からは割と炎上したみたいですね。テレビに奥様の福田萌さんが出演していたので知りました。
掲載記事はこちら。全文読めます。
この記事では、今までイクメンと名高かった?中田さんが「僕は、良い夫であることも、良い夫であろうとすることも、やめました。」というフレーズで始めています。
彼が言う「良い夫」とは、「自分の意見を抑えてでも笑顔で妻の言うことを何でも聞き、妻子のために自己犠牲で頑張る夫」というところでしょうか?
「それだけ俺は"良い夫"として頑張ってきたのに、妻は分かってくれないし労ってくれない。それならもう"良い夫"なんてやめて俺はやりたいようにする!」みたいな感じ。
この記事に対しては色々な角度からの意見があると思いますが、個人的に感じたのは夫婦間のコミニケーション不足でした。
"良い夫"とは何か、どんな夫なのか。"良い妻"とは何か、どんな妻なのか。それはそれぞれの人、夫婦によって違うでしょう。
料理を作ってくれるのが良い夫?掃除してくれるのが良い夫?子供と遊んでくれるのが良い夫?家事はさて置きでもお金を稼いでくれるのが良い夫?これら全て当てはまらないとダメ?行動?金銭?精神的な部分?
優先順位というか、どれが一番響くとか、どの程度とか……これは本当にそれぞれだと思うのです。それぞれの夫により、妻により、人により、状況によって違う。
相手がどこに重きを置いているかは、相手に聞かなくちゃ分からない。意外と相手はそのポイントにこだわってなかったりするんですよね。これを聞かず、自分で1人「こうに違いない」「こうあるべきだ」って決めつけていると、すれ違ってしまうし、後で辛い。
自分1人で設定した「良い夫」や「良い妻」はやめてみてもいい。ただその後に、相手とコミュニケーションをとって、どう夫婦を、家族をやっていくのかを改めて考えて、そして再度「良い夫」や「良い妻」になろうとすればいい。そんなことを思いました。
ちなみに私にも身に覚えがあります。
あれは新婚当初。「食事は生活の基本」という想いが強く、作り置きや冷凍など、あれやこれやしながら一生懸命ご飯を作っていた私。自分の母親がそうだったので、妻としてごはん作りは当たり前だと思っていたんですよね。
しかし、激務で私の帰宅が23時過ぎが続いた時。帰宅した私を待っていたのは夫による笑顔の「夕飯どうしようか?」のセリフでした。
……なぜ?夫は19時過ぎには帰宅していたのに?私がこの期間帰るの遅いの知ってるのに?今この時間にどうしようかって言う?私は忙しくても毎日頑張ってご飯作ってたのに?私は良い妻であろうと頑張ってたのに?
そして爆発した私。その後の夫との話し合いで言われたのは「一生懸命ごはんを作ってくれるのは嬉しいけど、それよりご機嫌でいてくれる方がいい」ということでした(いや、23時に材料もなくてどうするつもりだったのよ?というのは一旦置いておいて)。夫にとっての良い妻とは、家事をばしばしするよりもご機嫌でいることのようです。
まぁ確かにこだわり過ぎていたのかもしれません。それからは、とにかくお互いがご機嫌でいることを我が家の一番にしています。それが我が家の「良い夫」「良い妻」。早いうちにこのすり合わせができて良かったです。