最近思うこと……「物持ちがいい」は本当に「物持ちがいい」のか?
このブログを読んでくださっている皆さま。あなたは「物持ちがいい」タイプの方ですか?
私はかなり「物持ちがいい」タイプの人間です。ハイゲージのタートルネックのセーター10年、ウールのジャケット8年、等々、結構長々と着ています。言うとかなり周りから驚かれました。そして言われるのは「物持ちがいいんだね」というセリフ。体型があまり変わらなかったこともあり、好きなものはずっと着続けられました。クローゼットに鎮座する往年の戦士達。ちなみに服に限ったことではありません。基本的にモノを壊さず使い続けられるタイプなんです。なので私ずっと「物持ちがいいタイプ」だと思っていました。
で、ですね。
最近思ったんです。「物持ちがいい」って、なんだろうって。特に服について。
一般的に、服で「物持ちがいい」というのは、購入(in)してから処分(out)まで期間が長いことを言いますね。言い換えれば「クローゼットに長く、現役として入っている」ということです。何年も前からいるよねこの服っていう状態ですね。
この状態はどういうことなのか。
考えられるのは3つ、でしょうか。
①高頻度で着ているけれど、状態がいい(元々の物がいいorお手入れが適切)
②低頻度で着ていて、状態がいい(着ないからそんなに消耗していない)
③高頻度で着ていて、実は状態が良くない
通常の「物持ちがいい」は①だと思うのです、が……でも実は③だったりしないかな、と疑ったのです。
なぜそんなことを疑ったかのか。
きっかけはお気に入りのプルオーバーを書い直したことでした。水色のレース地のプルオーバーで、購入(確か3・4年前)以降大のお気に入りでヘビロテしていました。週1では必ず着ていたと思います。一番稼働率が高かった服でした。
いい加減ちょっとツレが出てきたので、処分を検討し……いやでもこの服なくなると困るから……とフリマサイトで探しに探しました。そしてAランク位(着用回数3回位)の古着をなんとか見つけて購入したんです。
届いたお洋服を見た私の第一声は、「あれ、色違う?」でした。
私が着ていたプルオーバーは、明るいグレーに近い薄水色。しかし届いたプルオーバーは、水色の色鉛筆よろしくのはっきりした水色だったのです。そう、簡単な話。私が愛用していたものは、色が褪せていたのでした。
でも当の本人、全く気づいていなかったんですよね。色褪せしているだなんて。
全く同じ服を数年後に買い直す。今回その経験をして、実際に並べて比べて、思い知りました。いくらよい状態に見えても、そんなことないんだって。
そして思ったのです。私の「物持ちがいい」って、本当に①なんだろうか?と。
勿論、私のクローゼットの中には①もあれば②もあります。でもそんな中に③が隠れている。これは本当に、ヘビロテしていればいるほど気づきづらいのかもしれません。処分検討リストに入りすらしない服だから。うぅ、迂闊でした。
「一生もの」って、言うじゃないですか。「一生もののコート」とか「一生ものの鞄」とか。特にこの「一生ものの服」というフレーズは魅惑のフレーズで。一生ものなんだから、長く使えるんだから、奮発してもいいじゃないっていう気分にさせてくれる魔法の言葉。
でも服に関しては。残念ながらもう「一生もの」はほぼ存在しないんだと、何かの本(失念)で読んだことがあります。トレンチコートとか、よく一生ものアイテムで名前があがりますけど、今は着心地をよくするために伸縮性のある化繊が入っていて。このゴムのような伸縮性を持つものは、どうしても劣化するんだと。あとコーティングとか。まぁ物によるので一概には言えないとは思いますが、やはり服はどうしても消耗するのだと、そう感じました。
さて。
そんな「物持ち」について考えていて、思ったことがあります。長くなったので、次記事に続きます。