『さわらない美容』を読んで、スキンケアの断捨離はむしろプラスにとらえる
人は不安になるとグッズに頼ろうとします。はい、私のことです。
たまに湧き上がるのが美容についての不安と衝動です。「もういい年なんだし、少なくとも部署の若い女子並みかそれ以上にはケアとメイクをしないとなぁ」と駆られることがあります。育休明けの時とかも新しいメイク用品買おうとしたりしてね……。
リッチな美容液とか、スキンケア用品のライン使いとか、美顔器とかスチーマーとか、少なくともフェイスパックとか。そういうものを検索してインスタグラマーおすすめ商品を探してみたりします。そう、お金を出してグッズで不安を埋めようとするのです。そして「モノが増えることへの躊躇い」 VS 「やってる感が欲しい自分」で葛藤が起きるのです。
まずは知識のアップグレードが必要な気がしたので、 1冊本を買って読んでみました。上原恵理著『すっぴんクオリティを上げる さわらない美容』です。
もともと形成外科医(ごりごり手術する系)で、美容外科・皮膚科医としても活動されている先生です。とにかく「さわらない」を軸に、なぜ触ってはいけないのかを長期的に医学的な視点から見た話が書かれています。
ちまたに“常識”として広まっているケア法は、とにかく肌にさわりすぎている!
くるくるゴシゴシと皿を洗うごとく洗顔したり、顔に何種類もの化粧品を塗りたくったり。有効成分を浸透させるべく、手の平でペタペタとずっと押し込んだりすり込んだり。
保湿ついでにむくみ取りマッサージ。たるみ防止にぐいぐいもみもみ……。
実は、よかれと思って肌にさわればさわるほど、肌はどんどんぼろぼろになってしまうのです。
例えば、リンパマッサージ等で肌を引っ張るとたるみの元になり、たるみは現代医学では手術で切らないと治らない、とか。スチーマーで潤い補給といっても、人の皮膚に入る水分量はそもそも無限ではないので、お風呂で洗顔していればそれ以上は必要ない、とか。フェイスパックで肌が速攻白くなった!っていうのは皮膚がふやけてる(or配合されている酸化チタンのせい)だけ、とか。結構美容にこだわってやってた人には読みたくない内容ばかり書かれています。よかった、ずぼら人間の方が受け入れやすいですね。
①洗顔→保湿→日焼止めまでが朝のステップ
②美顔器やスチーマー、フェイスパックは不要。くるくるする系のクレンジングやマッサージクリームも不要
③メイクアップアーティストやインスタグラマー、美容家ではなく、ちゃんと医者の話を聞く
この辺りが重要なのかなと思いました。上原先生は「えりりんチャンネル」というYouTubeチャンネルで結構投稿されているので、気になった方は先にそちらを見てみてもいいと思います。
この情報過多の時代、何を信じるのか、何を取捨選択するのかは個人の自由です。もっと色々こだわってやっているモデルさんやメイクアップアーティストの話を参考にするも自由です。美容好きな人ってそういうお手入れタイムも好きですしね。
私の場合は「上原先生の話をベースにしよう」と決めた方が、迷いが減って楽になりました。しかもそんなに美容グッズいらないって言われると、悩んであれこれ買わなくていいんだー!って凄く嬉しい。スキンケアグッズを多く持たないことが、ミニマルである方がプラスになるだなんていい話です。
という訳で、家にあったくるくる系のコールドクリームは断捨離。この本読む前に買ってしまったフェイスパック(しかも大容量)は早急に使い終わろうと決意しました。お風呂場で使って、お風呂出るときに排水溝の掃除にも使ってさよならです。買おうか悩んでいたコロコロや美顔器、スクラブは買わないぞー!
勿論こういう情報は日々変わっていきます。胡坐をかかずに、定期的に知識を仕入れてアップグレードしていければと思います。