使い道を想像して、非常持出袋に入れる軍手を考えてみる
非常持出袋のリストに必ず入っている軍手。
この軍手なんですが……じっくり使うタイミングを想像してみるんですが、何に使うんだろうか、と個人的に謎でした。
一般的に災害時の軍手の使い道は、①防寒 ②軽作業時の手の保護(段ボール運んだり縄結んだりとか?) ③瓦礫等を撤去する時の手の保護 の3つです。
問題は③で、普通の軍手って瓦礫撤去する時に心もとない気がするです。ちなみに以前受講した防災備蓄収納アドバイザーの資料では、軍手の他に皮手袋という項目がリストに載っていたくらいなので、軍手だと物足りないということなのでしょう。ふむふむ。
瓦礫撤去の際には、釘やガラス等の破片といった鋭利なモノを触る可能性がありますね。家の中でもお皿が割れたとか。使い道としてここを想定するならば、少なくとも耐切創(防刃性)のある手袋を選んでおいた方が怪我をしなくて済みそうです。
災害時やBBQ時に使われる手袋の素材ですが、一般的な軍手の純綿以外にも、化学繊維、ゴム、皮革、特紡(繊維くずで編んでいるも)、アラミド繊維(ケブラー)、スペクトラ繊維……etc.と色々あるようです。それぞれ素材ごとに、価格・耐切創・耐熱・耐水と違ってきます。あとはお財布と相談しつつ、自分にとって欠かせない項目は何かを考えて選ぶのがいいのかと。
色々比較している記事があったのでご紹介↓
ずっと悩んでいましたが、今回自分用の手袋を購入。キーワードは「耐切創」と「ケブラー繊維」です。
ユアサグローブ トンボレスキュー ケブラー繊維耐切創手袋 Sサイズ KE303NV-S 点検整備・一般作業・災害救助・防災対策・レジャー
自分の中での想定は、避難時or片付け時に危ないモノを触る位のイメージなので、耐切創を重視しました。ケブラー繊維自体は500℃まで耐えられる耐熱性を誇るのですが、こちらはメーカー的には100℃以下推奨品。価格的にね。火災現場からの脱出や救助活動までは想定の範囲から外したので、まぁ十分ですね。
こちらはお値段2,600円ほど。純綿の軍手と比べたら高いけれど、ガチ高性能グローブと比べたら全然ありな価格帯かなと判断しました。
勿論、手袋にそんなにこだわる必要はないのかもしれません。子供にはオーバースペックなので通常の軍手を準備しますし、自分は筋力のない女性なので避難所に行っても瓦礫撤去作業なんかも回ってこないかもしれません。炊き出しするなら純綿で十分だし、むしろ衛生面では使い捨てのポリorニトリル手袋の方がいい位ですしね。
でも「折角手袋があるのに強度がなくて使えなかった」は悲しいので。自分の中でイメージを膨らませて、一家に一双(特に力仕事担当する人の分を)準備しておくと自信をもって役立てる日がくるかもしれません。
ちなみに夫には買っていません。皮革手袋持ってた筈なので、そっちで頑張ってもらおうと思います。