結果的に『鬼速片づけ』の保留ボックスと同じ扱いになった話
以前、思い出の服をメルカリに出そうかと思う、と書いたのですが……急にどうでもよくなってきました。
このメルカリ出品予定だった服ですが、クローゼットの引き出しから出して、クローゼット内の引き出しの横の空きスペースに置いておいたんです。引き出し内は稼働服だけにしたかったためです。
そうしたらね、引き出しが快適で。
あの後、今年の秋冬に着るニットを新調したこともあり、開け閉めする度に「今年の秋冬は任せたよー!」という気分になっています。新生児育児を一緒に乗り越えてくれる味方、とでもいいましょうか。ちょっと明るめの色合いだったり、絶対に着倒す自信のあるベーシックなニットだったり。よし頑張るぞ!という前向きな気持ちにさせてくれる服たち。
その横に積んである、自分の中では不要となった服。本当に申し訳ないけれど、「これなんだっけ?」と一瞬でも思う自分がいました。
あれだけブログでつらつらと思い出を語ったのに、誰かに着てもらいたいと書いたのに!自分の中ではとっくに終わった話になったようです。別れ際は辛くて大泣きしたけれど、数日経ったらけろっとしていた。そんな若かりし頃の恋の終わりを思い出しました、えぇドライな性格でした。
***
整理収納アドバイザーの講習でも、「保留ボックスを作る」というのは定番の話です。「保留」という決断を下す。King Gnuの『どろん』の歌詞でもありますよね。
白黒で単純に割り切れやしないよ
人はいつだって曖昧な生き物でしょう
すぐに決められないからこそ、保留。確かに前に見たYouTubeのミニマリスト動画でも、「保留にしていいんだって勇気をもらいました」ってコメントがついているものがあったっけ。
その保留にしたものを、明確に「必要」としたものと同じ引き出しにいれておくと、自分の中での扱いが「必要」に寄っていってしまう。稼働服と同じクローゼットの引き出しに入れておいたおかげで「保留」が「必要」にすり替わってしまい、でもなんとなくモヤモヤする、という状況になっていたのが今回の私でした。
吉川永里子さんの『鬼速片づけ』の本にも、保留ボックスはみすぼらしい程いいと書いてありましたね。
要は、「必要」にすり替わり難いようにしておくことが大切なんだということでしょう。頭では「ふーん、保留ボックスね」と知っていましたが、実際にどかしてみると分かることがありました。
***
という訳で、メルカリ出品も面倒な私にはもう処分1択となりました。流石に夫に女物ワンピースを出品してもらうのは憚られるし。
確かに決断時には罪悪感を感じたけれど、まぁ前向きに進むことの方が大切ですもんね。すっきりクローゼットで進んでいこうと思います。