誰も教えてくれない産後の悩み ～尿もれの話①～
ちょっと書きづらいテーマですが、読んだ人の参考になればと体験記を書いておこうと思います。産後の尿もれって話には聞いていたのですが……想像以上でした。
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1人目の出産後（ちなみに早朝に破水→真昼間に出産）、入院初日に助産師さんから渡された授乳記録ノート。そこには赤ちゃんの授乳・おしっこ・うんちの記録だけではなく、ママの排尿・排便回数を記録する欄がありました。授乳のことばっかり気にしていた私は、「ママの水分摂取が足りてるかどうか判断するのかな？」くらいに思っていました。
翌日の朝。授乳記録ノートを見た助産師さんに「ママは昨日トイレ0回かな？」と言われ、そこで初めてほぼ丸一日トイレに行っていないことに気づきました。存在すら忘れていた。「産後は尿意を感じづらくなるから、ちょっと意識してトイレ行ってみてね～」と言われ、助産師さんが退室した後にトイレへ。めっちゃ出ました。
その日はとりあえず授乳前やごはん前にトイレに行く、と決めて過ごしました。尿意は戻らず。
しかしこの時はまだ分かっていませんでした。
その日の就寝前、「水分摂取量が足りてないからトイレに行きたくならない（尿意を感じない）のかもしれない」と思った私は、持ち込んでいたペットボトルのお茶をがぶ飲みしました。500mlのペットボトルを一気に飲んで、「これだけ飲めば大丈夫だろう」と思い、寝ました。
翌朝（※この時は母子同室していませんでした）。目が覚めて、「あ、トイレに行きたい」と思い、ベッドから体を起こそうと体に力を入れた瞬間。事件は起こりました。
ジャーーーーーーッ
「……えっ？」
一瞬理解に苦しみました。トイレに行きたいと思った瞬間に、膀胱の中が全部出てきたのです。Lサイズの産褥パットのポリマーが限界まで吸収して重くなっています。そう、これは間違いなく「尿もれ」……いや体感としては「お漏らし」でした。尿もれってくしゃみした時にちょろっと出るとかじゃないの？
その後もこのお漏らし状態の尿もれは続きました。ちなみにくしゃみとともに出る尿もれもありました。日中は意識的にトイレに行くので少量で済みましたが、起床時は間に合わずにジャーーッと出ていました。産褥パッドは完全にオムツ状態でした。退院後も続き、でも恥ずかしくて当時は実母にも言えず。仕方なしに生理用ナプキンの夜用を買ってきてもらって過ごしました。
このお漏らし状態の尿もれは産後1か月位で収まり、少量の尿もれはしばらく続きました。ちなみに夫にこの話したらめちゃくちゃショック受けてました。
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尿もれにはいくつか種類があります。産後に起こりやすいのは、一般的に想像するくしゃみ等で尿もれする腹圧性尿失禁、トイレに間に合わない切迫性尿失禁。この2つかと思われます。
腹圧性尿失禁
重い荷物を持ち上げた時、走ったりジャンプをした時、咳やくしゃみをした時など、お腹に力が入った時に尿が漏れてしまうのが腹圧性尿失禁です。
切迫性尿失禁
本来膀胱は広がることで、おしっこを溜め、縮むことでおしっこを出す役割をしており、これらは脳からの指令でコントロールされています。しかし、何らかの原因により、この働きが上手くいかなくなると、自分の意思にかかわらず膀胱が勝手に縮み、膀胱が暴走している状態となってしまいます。この状態を尿意切迫感（急に尿がしたくなる）といい、我慢できずに漏れてしまうことを切迫性尿失禁と言います。
介護の話でも言いますが……排便・排尿という俗に言う「おしも」のコントロールができないと本当につらい。人間の尊厳に関わる、というのがよく分かります。
当時は初めての新生児育児。寝不足で授乳もうまくいかない。そこに更に尿もれも追加され、もう半泣き状態の1か月を過ごしたのでした。ちなみに便秘もひどかったし、肌荒れもしました。この話も今度書こうかと思います。
