コートを買取に出して愕然とした話。

以前の記事で書いた通り、コートを1着処分しました。

MIU MIUのコートで、3年前に古着で購入したものです。Aラインの立体裁断のシルエットが美しく、ウールの布地も大きなチェックに編み込まれていてとても可愛いコートでした。本当に着るたびにドキドキした。古着言うてもそこそこの値段しました。

そのコートを手放すために買取に出しましたが……査定額がね、1円だったんです。

査定リストにブランド名すら出ていないのを見て、つまり1円に一括りされているのを見て愕然としました。思わず店員さんに聞いたところ「使用感が強く、再販に出せないため」との事でした。

再販に出せないコート。

（しかし可愛いなmiumiu）

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そうこのコート、とんでもない弱点持ちで。びっくりするほど毛玉が出来るんです。デイリーユースした私の着方が悪いのか、毛玉の嵐でした。しかも凹凸あるチェックに編み込まれた布地のおかげで毛玉取り器をかけられない。諦めて毎回鋏でチョキチョキしていました。チョキチョキ、チョキチョキ……かなりの時間をかけてチョキチョキ、チョキチョキ……。春にはクリーニングにも出してケアし……。

そうやってメンテナンスしても。メンテナンスしていても、再販に出せないと判断されました。「買取を止める事もできますが、どうしますか？」と言われ、「いやそのままお願いします」と言いました。昔の私なら、惜しんで止めていたと思います。でももう手放すと決めていたものだから、そのままお願いしました。むしろお店には申し訳なかった。

しかし再販不可かぁ……。

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つまり私は、再販にも出せないほど使用感が強いコートを着ていたってことですね。ばちんと現実を叩きつけられました。自分の中ではまだまだ着れると思っていたコートも、外から見るとくたびれていたコートだったということでしょう。

高校生の頃にも、そんな事がありました。あまりにも着倒していたお気に入りのコートを、母親に「もうみすぼらしいから」と処分されました。当時から自分は、好きな服を客観視できないタイプなんですね。ははーん、15年経っても変わらない。

いや、変わらなきゃ。

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今回の事は本当にいい勉強になりました。2022年の目標は「こぎれいな人になる」にしようと思います。切実に。