みすぼらしい服、の話。
服を処分する時、不要だったり、ダメージが激しい場合は躊躇なく処分できますよね。
でもそこまで明らかでない場合、諦めがつかずに「でもまだ着られるし……」となってしまいませんか?私は大抵これです。
そして自分ではこのジャッジがなかなか難しく、客観視できにくい。お気に入りの服は特にそうですし、ベーシックな服も、流行り廃りがない分いくらでも着られそうな気がしてしまいます。知らないうちにみすぼらしい服を着ている人になってしまう。
【みすぼらしい】とは、見劣りする、貧しく見えること。要はマイナスですね。ありのままの自分より悪く見えてしまう。悲しい。プラスと言わないまでもマイナスになるのは避けたいところです。
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今回、ダメージが激しくないけれどマイナスになりかねない服装について考えてみました。肝に銘じておき、該当しそうなら第三者の目線で冷静に進退を決められるようにしようと思います。それでは行ってみましょ!
〈全般〉
・日光の下で日焼け色褪せが気になる黒
・黄ばみがある白
・本当に色褪せしてないと断言できない色物
・納得いく毛玉とりができなくなったもの
・以前は手入れしていたのに、手入れが面倒に思えてやらなくなったもの
・ショッピングモール等ライトが明るい店で気恥ずかしくなるもの全般
・人に例えた時にくたびれたおじさんに思えてしまうもの
〈ボトムス〉
・この丈でいいのか気になるスカート
・形が気になるズボン
〈靴下/タイツ〉
・つま先やウエスト部分が一部薄くなったタイツ
・一部薄くなってきた気がする靴下
〈下着〉
・ハリがなくよれている気がするショーツ
・肩紐がくるくるしてきたブラジャー
・レースが魅力的に見えないもの
〈その他小物〉
・メッキ部分が変色したアクセサリー
・何かが劣化している気になるカバン
・カカトがどうにもならない靴
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個人的に『人に例えた時にくたびれたおじさんに思えてしまうもの』はなかなかいいジャッジ基準じゃないかと思っています。
例えるなら。
購入時は『やる気に満ちた若いパワーの20代イケイケ青年』や『あどけない顔のふんわり甘い香りのする赤ちゃん』、『仕事ができるいい香りのするお姉さん』みたいに魅力に溢れていて。
しばらくしたらその爆発的な魅力が落ち着いて『そつなく気配りもできる相棒』や『寄り添ってくれる頼もしい彼氏』『困った時にはいつも支えてくれる家族』みたいなほっこりした存在、自分の中でのベーシックとなる。
この辺まではまだ、自分の中でプラス、あるいは0ラインでいいですよね。
ただそれがマイナスになると『家に帰りたくなさそうな哀愁漂うサラリーマン』『くたびれたスーツの男性』『なんだか疲労が見えかくれする仕事人』『平日の昼間に明るくない顔をして歩いている人』みたいになっていきます……書いてて悲しいな。
そんな服を着たいだろうか?
なかなか自分の服を客観視するのは難しい。でもどうにか正当な評価を下して、自分の日常をつくっていきたいなぁと思います。