me ISSEY MIYAKEの魅力を書いてみる。
普段ブランドものの話はあまりしない私ですが、今回私のクローゼットを侵食しつつあるブランド【me ISSEY MIYAKE】の魅力について書いてみます。意外とmeについての記事ってないんですよね。ギャルソンやヨウジ、一生さんでもPLEATS PLEASEの記事は多いんですけれども。
me ISSEY MIYAKE。イッセイミヤケが2000年から開始したブランドで、コンセプトは『軽量でコンパクト、着こなしやすく、イージーケア、生活を快適に楽しむための服』。基本的に素材はポリエステルが多く、プリーツや圧縮など、一手間加えた生地で伸縮性に富んでいるのがポイント。色彩は割と発色いいものが多いですね。デザイナーは宮前義之。
さて、ここからは私の思うme ISSEY MIYAKEの魅力についてです。
①イージーケアが標準装備。
ちょっとしたおしゃれなブランドのお洋服って「ドライクリーニング推奨」や「手洗い可」の洗濯表示になっているものが多いですよね。ここぞという時にのみ着るおしゃれ着ならともかく、赤子のよだれ鼻水をつけられる生活で着る服としては、ちょっとハードルが高い。ただでさえゴシゴシ手洗いしなきゃいけない洗濯物も多い中、丁寧にエマールで押し洗いして軽く脱水なんてしてられないし……。
その点meは「ネットに入れて洗濯機洗い可」の表示。定番のSTRETCH PLEATSシリーズなら(自己責任ですが)そのまま容赦なく乾燥機も回しちゃいます。薄手なので乾燥機回さないで干してもすぐ乾きますけどね。薄手のCAULIFLOWER(カリフラワー)やMERINGUE(メレンゲ)みたいな薄手でくしゃっとした生地も乾燥機行き。とにかく気遣い不用のイージーケアです。
ファッション好きだったけど育児中はファッションを諦めてプチプラで乗り切る。その考え方も良い。でも私はイヤになってしまって。やっぱり好きなものを着て、ファッションに感動していたい。イージーケアのmeはその辺りをまるっと包んでくれます。
②とにかく軽量。
薄手の半袖なんて着てること忘れる位軽いです。お洒落のためなら重さなんて関係ないわ!な10代20代も卒業しましたしね。
世には薄手で軽い服は五万とありますが、meの記事は薄手かつ立体的なプリーツや凹凸ワッシャーなので身体に張り付きません。かなり着心地さっぱりです。夏場に最適。
(もはや黒い影)
見えます?この薄いのに細かい立体のあるプリーツ!これが全部伸びる!
③よく伸びてフィットする。
基本的に縦横さまざまなプリーツやワッシャーなので、よく伸びます。ポートネックの着たら抱っこ中の赤子にびよびよ引っ張られて胸元が色々露になった位に伸びます笑。窮屈さは皆無ですね。
しかもここがme推しポイントなのですが、PLEATS PLEASEが基本縦プリーツのみなのに対し、meはあらゆる方向に伸びます。縦プリーツのみだと伸びている箇所が一目でわかってしまい、ある意味ボディーラインがくっきり。でもmeの縦横無尽の伸びならその辺りもカバーしてくれます。
④生地にロマンがある。
これはとても主観的なのですが、meの生地作りって結構実験的なんだそう。CAULIFLOWERの生地なんかは「ぎゅーってして、ぼんっ!」みたいに作ると店員さんが仰っていました。生地でぎゅーってしてぼん!
(左からFINE PLEATS、MERINGUE、CAULIFLOWER、これなんてシリーズだろ、STRETCH PLEATS。生地を眺めているだけでも楽しい♡)
もともと一生さんは「一枚の布」という考えをベースにしてデザインをしているため、糸から創り出す布にかける想いが凄まじい。染色や織りだけでなく、加工についても研究を重ね、新しい素材づくりに取り組み続けています。まさにテクノロジーですね。日本のファッションの展示に行くと過去から現在に至るまでイッセイミヤケの服が展示されているのはこの技術革新故だと思います。解釈デザインで進むギャルソンとはまた違った方向性ですね。
「暮らしの中で生きてこそ、デザインの存在価値がある」。三宅一生自体は既に一線を退いていますが、この軸はイッセイミヤケの服に生き続けています。
今のこの育児ありきの暮らしの中では、なかなかディテールの凝った繊細な服を着られません。ファッションを優先順位の第一位にできないから。
そんな中でも寄り添ってくれるme。ルックを見るのと実際に着るのでは全然違うものとなり、服ではなく人が中心にくるme。なかなか魅力を伝えるには舌っ足らずでもどかしいですが、これからも暫くは私の暮らしの相棒になることでしょう。今日も明日もよろしくね。