おうちのモヤモヤ退治

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『避難所に行かない 防災の教科書』を読んだら、半分くらい理解が追い付かなかった話

そこそこ色んな防災本を読んでいるとは思うのですが……タイトルの通りです、理解が追い付かず「どうしよう」となった防災本があります。西野弘章『避難所に行かない 防災の教科書』です。

避難所に行かない防災の教科書

 

まず前提として、筆者のプロフィールが異色です。一般的な防災本は、防災士や災害レスキューの方、自治体の防災担当の方等が書かれていることが多いです。しかしこの著者はフリーのライターさんで、宅地建物取引士・第二種電気工事士DIYアドバイザー。過去の著書も『小屋大全』『自分でわが家を作る本』といった建物から作っちゃうガチDIYの方です。

 

その方が、去年に千葉県を襲った台風19号で被災をし、そもそも災害時に壊れない家&避難所に行かなくても大丈夫な家とはどんなものか、ガチDIYの話をしている本になります(※一般的な防災や備蓄の話も一応あります)。

 

そう、ガチDIYのセルフビルドの話が半分以上です。都会でみちみちな狭小住宅に住んで、DIYと無縁に生きている人間には、理解が追い付かないのです……。だっ、断熱リフォーム(セルフ)とか、耐震リフォーム(セルフ)とかコンポストイレの作り方(セルフ)とか、材料やら工具やら発電の話が繰り広げられてて未知の世界です。おういえい。

 

ただAmazonでの評価はとても良かったので、恐らくちょっと郊外(というか田舎)に住んでいて、農業やDIYが比較的身近にある方ならとても役に立つんではないかと思います。ちょっとでも慣れてる方にはとてもいい指南書になるでしょう。

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……と「ワカラナイ」とばかり言っていてもしょうがないので、分かる部分でエッセンスを取り入れていこうと思いますです。「避難所に行かない」というスタンスは一緒ですし。

 

まず、ライフラインが止まった時の寒さ・暑さ対策(断熱)について考えないといけないなと反省しました。冬は服を着こんだり、毛布に潜ればなんとかなりそう。あとはガスボンベの補充でいけそうです。

 

ただ夏は……暑さはどうにもならないですね。家の断熱性を高めるか、冷えピタみたいなクールグッズを準備、熱中症対策に、特にベビー用のイオン飲料の準備は必要かと思いました。大人用は備蓄してますけれど、ベビーは違いますもんね。虫よけグッズも必要。

 

 

あと、万一家が破損した時の修繕用品(雨漏り、ガラス割れ等)も事前準備が必要だと痛感しました。最近の台風では、ビニールシートや養生テープはすぐに売り切れますね。でも「割れないための対処」ではなく「割れてしまった時の対処」を考えて、簡単にでもいいから修繕用品は用意しておくといいんだと思いました。

 

ちなみに、台風19号で被災したエリアですが、家の修繕は5年待ちと書かれていました。5年かぁ……長いですね。特に屋根の上に上って修理できる職人さんの数が足りないんだそうです。壊れたらすぐに直してもらえる訳ではないということを肝に銘じておきます。

 

 

 

今までの防災本とはちょっと毛色の違う1冊。新しい角度で防災について考えさせられること間違いなしです。