メルカリ出品で感じたバトンタッチ
「自分にとって不用品でも、誰かにとっては必要なものになる」という経験をしました。いやすごいですね、メルカリ。
使っていない鞄が多くて手放しを考えています。以前通勤で使っていた鞄には、保育園の持ち帰り荷物が入らない。休日の相棒だったリュックは、抱っこ紐で子供優先に傘をさしていると濡れてしまうため使わなくなってしまった。そんな風に、ここ2年ばかり使っていない鞄がちょいちょいあるのです。
そんな中で状態がよかったのがGREGORYのオールデイ。当時の限定オールホワイトタイプです。
オールホワイトなのもモノトーンで恰好よく見えて勇んで買ったリュック。いけなかったのは「あれだけ人気のモデルなんだから、使い勝手がいいに決まっている」という思い込みでした。
現行モデルとちょっと違って、ぐるっとファスナーが開く形でした。それで「これならモノが下に行っても迷子にならないぞ」と思ったんですよね。でも実際、私にとってはそこまでファスナーを開けるのが面倒だったし、何より外ポケットが使いづらかった。そんなこんなで数回使用程度で保存されていました。
あまりに状態がいいので、捨てるのも勿体ない。そこでメルカリやジモティを使っている夫に出品代行を持ちかけました。出品~取引~郵送まで全部やってもらう代わり、売上は全部あげることに。私としてはただ勿体ない気持ちだったので、売上はどうでもよかったんです。
その結果……購入時の7割の金額で売れたそうです。え、すごい。
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私は家から不用品がなくなるだけで嬉しいタイプ。メルカリやジモティで発生する取引の手間は面倒に思えてしまう人間です。本当にやってる人偉い。だからこそ処分は廃棄orブックオフ持ち込みにしてしまう。一瞬で終わりますから。
でもそれだと、次に使う人や、欲しがる人の存在を感じづらい。その点、向こうから「欲しい」と意思表明されるメルカリやジモティって、なんだか凄いなぁと思うのです。
私にとって不用品だった鞄を欲しいと思ってくれる人がいて、対価を払ってくれる。次にバトンタッチする感覚が、ある。「私とは上手くいかなかったけれど、次の持ち主には可愛がってもらってね」そんな気持ちになりました。
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……と書いた訳なんですが、やっぱり自分で出品することを考えると、手間だなぁと思ってしまうことに変わりはなく。今後、なるべくメルカリのお世話にならないように、使いきって手放していきたいと思うのでありました。