災害時の1週間献立を作ってみる
ここ半年、ずっとやろうやろうと思って完成していなかったものがあります。それは、災害時の1週間献立づくりです。
以前、防災備蓄収納アドバイザー2級講座を受講した際に、「やってみるといいよ」と言われていたものなんですが、なかなか育児でまとまった時間がとれず、最近ようやくできました。子供が生まれると、しっかりしなきゃ感が高まりますよ。大人だけとは訳が違う……。
備蓄の話だと、最近では「ローリングストックで」という話をよく聞きます。我が家も後者ではあるのですが……そもそもどれくらい必要なのかわかっていないと、ローリングストックのストック量がよくわからない。気がつけば冷蔵庫が空っぽになり、「ふぅ、今回も綺麗に使いきったぞ」なんて使い切る精神で満足している状態です。これじゃまずい。
さて、献立作成の手順は以下の通りです。
①ライフラインの復旧状況を書く
一般的に言われるのは、電気:1日、水道:6日、ガス:1週間以上、です。あくまで一般的に、です。電気はライフラインの中では早く復旧すると言われていますが(電力会社の方々ありがとうございます)、北海道胆振東部地震では電気は2日間ブラックアウトだったような……。
「電気・ガスが止まってるなら、ガスボンベで卓上ガスコンロで料理すればいい」と思いがちですが、余震がある中ではガスコンロなんて怖くて使えなさそう。とりあえず2日間くらいはなるべく火を使わなくていい料理で考えます。
②使える食材を書き出す
ローリングストック精神で言えば、「お家にいつもあるもので大丈夫」なのですが……やっぱり冷蔵庫で保管しているようなものは頼れないし、栄養も偏りそう。「この食材はこれくらいは最低ほしい」というラインを引くための献立作りなので、冷蔵庫なしでもいける食材を、ざっくり栄養別に書き出してみます。浮かぶだけ書き出します。
<例>
炭水化物……グラノーラ、コーンフレーク、米、レトルトお粥、レトルトご飯、お餅、チウラ(ネパールの干し米)、パン、パン缶詰、乾パン、素麺、うどん(乾麺)、ラーメン(乾麺)、小麦粉、春雨、お好み焼き粉、ホットケーキミックス、カップラーメン、カレーメシ
<タンパク質>
鯖缶、鰯缶、ツナ缶、スパム缶、ベーコン、ウィンナー、納豆、ひよこ豆缶、大豆パック、お麩、油麩、高野豆腐、煮干し
<野菜・果物等>
じゃがいも、にんじん、たまねぎ、ごぼう、里芋、さつまいも、切り干し大根、フリーズドライ野菜、ドライフルーツ、ナッツ、野菜ジュース、果物缶詰、パウチスープ(コーンスープ、ミネストローネ、ビシソワーズ、かぼちゃスープ等)、乾燥わかめ、ごま
<おやつ(賞味期限が半年くらいあるか店頭で確認)>
<その他>
レトルトカレー、レトルト中華丼、レトルト牛丼
③1週間分の朝昼晩&おやつのメニュー作り
いよいよ献立作りです。栄養バランスがあまり崩れないように作ります。
ルール1:②で書き出した材料だけでとりあえず組む
ルール2:最初の2日間は、余震もあるし、精神・肉体的にも疲れているので、簡単メニューにする。なるべく調理しない。
ルール3:普段食べない食材は極力さける(ストックする気が失せる、食べてもらえない)
ルール4:カップラーメンやレトルトカレーはあまり連続で食べない(塩分が多い、飽きるらしい)
ルール5:甘いものが好きな家族がいる場合はおやつもしっかり用意する(精神安定の意味もあり)
ルールはこれだけです。これだけなんですけれど……結構大変。特に栄養バランスが難しい。
炭水化物は、グラノーラ・パスタ・お餅で大丈夫だと思うのですが(私の中ではお餅最強説)、お肉と、あと何と言っても野菜が難しいです。実際には冷蔵庫の中に何かしらの葉物野菜があるとは思うのですが……日持ちしないからなぁ。過去の震災でも、ビタミン不足で口内炎や肌荒れが続発したそうなので、野菜ジュースなんかはしっかりあった方がいいですね。次のお中元で紙パックの野菜ジュース詰め合わせを狙います。
④必要な個数・量を算出する
ざっくりと計算すると、ストックとして持っておく方がいい量がわかります。意外に少ない……?と思いきや、我が家の場合は玉ねぎ4個とかでした。オリジナルで献立を作ると傾向が出て面白いですね。
家族に見せてみると面白いかも。もちろん実際に震災にあった時にこの通りに作る必要はありませんが、イメトレとしてしておくと役立つんじゃないかなと思います。